【顎の付け根のしこり】押すと痛い?原因・対処法・病院に行くべきサインを解説
「顎の付け根にしこりがあるけど、これって大丈夫?」
「最近、ふと触ったらコリコリしてて…もしかして病気?」
そんな不安を感じてこの記事にたどり着いたあなたへ。
この記事では、「顎の付け根のしこり」について、考えられる原因や対処法、受診の目安などを、やさしく・わかりやすくまとめています。
そもそも「顎の付け根」ってどこ?
一般的に「顎の付け根」とは、下顎のラインと耳の下あたりが交差する部分を指すことが多いです。このあたりには以下のような重要な構造があります:
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顎下リンパ節
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耳下腺
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咀嚼(そしゃく)に関わる筋肉や関節
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顎関節周辺の神経や血管
このため、しこりができた場合、原因もさまざま。すぐに心配しすぎる必要はありませんが、状況に応じた対応が大切です。
【主な原因】顎の付け根にしこりができる理由とは?
1. リンパの腫れ(リンパ節の腫脹)
風邪や口内炎など、軽い炎症でも顎下リンパ節が腫れてしこりのように感じることがあります。多くの場合は一時的な反応で、自然に小さくなります。
特徴:
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押すと少し痛い
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数日~1週間で引く
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風邪症状や発熱を伴うことも
2. 耳下腺のトラブル(耳下腺炎など)
唾液を作る「耳下腺」が炎症を起こすと、顎の横あたりが腫れてしこりのようになります。
特徴:
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飲食時に痛む
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片側だけ腫れることが多い
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ウイルス感染やストレスが原因のことも
3. 粉瘤(アテローム)や脂肪の塊
皮膚の下に脂肪や老廃物がたまった袋状のしこりができることも。触っても痛みがないケースが多いですが、炎症を起こすと赤く腫れて痛むこともあります。
特徴:
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ゆっくり大きくなる
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押しても痛みがない場合が多い
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時にニキビのように化膿する
4. 顎関節症や筋肉のこわばり
ストレスや食いしばり、歯ぎしりが原因で、顎周りの筋肉がこり固まってしこりのように感じることがあります。
特徴:
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朝起きたときに痛む
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顎を動かすとカクカク音がする
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慢性的な肩こりや頭痛も伴うことがある
【要注意】病院に行くべき「しこり」のサイン
次のようなしこりには注意が必要です。気になる場合は早めの受診をおすすめします。
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✅ 2週間以上、しこりの大きさが変わらない
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✅ 急に大きくなってきた
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✅ 表面が赤く、熱を持っている
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✅ 押さなくても痛みがある
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✅ しこりが硬くて動かない
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✅ しこりの数が増えている
しこり=必ずしも悪性ではありませんが、自己判断せず、専門医の診察を受けるのが安心です。
自分でできるセルフケアと予防法
しこりの原因が炎症や筋肉のこわばりなどの場合、以下のようなセルフケアで様子をみてもよいでしょう。
✔ 温めて血行を促す
蒸しタオルやカイロで優しく温めると、筋肉の緊張がゆるみ、リンパの流れも改善されます。
✔ 顎周りのマッサージ
耳の下から首元にかけて、軽くなでるようにリンパを流すとスッキリします。
✔ ストレス対策・睡眠の見直し
食いしばりや歯ぎしりが原因の場合、日常のストレス管理や枕の高さの見直しも効果的。
まとめ|顎の付け根のしこりは、まず「様子をみて」、必要なら受診を
顎の付け根にしこりがあるとドキッとしますが、多くの場合は良性の反応や一時的な腫れです。
ただし、しこりが大きくなる、痛みが増す、長引く場合は迷わず医療機関を受診してくださいね。
不安を感じたときは、「何もしない」のではなく、「きちんと調べて、判断する」ことが一番大切です。